友人からのオススメで読んだ一冊。
ミステリーやホラー等の読んでいて先が気になる文章を読みがちな自分にとって、
恐らく自ら手に取ることはなかったであろう内容の本である。
10年前に離婚したある夫婦が偶然に再開し、
それをきっかけに手紙のやり取りをしていく。
その往復書簡で綴られるやりとりの中で、
少しづつ、じっくりとお互いのしこりをほぐしていく。
淡々としているようで熱のある、
ハラハラもドキドキもしないが何故か引き込まれる文章。
言葉には非常にしづらい。
ただ、読んで良かった。
普段ミステリ好きなだけに、読まず嫌いというものかな、
読む前は気が進まなかっただけに、読んで良かったと本当に感動した。
文章、小説を読んで美しいと思えたのは初めての経験だったが、
他の人の感想にも美しいという表現をチラホラと見受けられ、
自分の感じたものは違ってなかったのだと、納得した。
きっと、また読み返したくなると思う。
いや、読み返すだろう。
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